介護年齢になって思うこと

母が入院して早1年5ヶ月。

 

最初は骨粗鬆症のために腰を骨折して町の診療所のようなところに入院。

 

そこで痴呆が進んでしまった。

 

恐れていたけど、そうなることは想定内で。

 

父は母より4つ年上ですが、自分はしっかりしているという自負がある。

 

私たち子供から見るとそうではないけど。

 

母がうちにいる時からすべての家事を母から取り上げて自分ひとりでやっていたようで、そのことも母の痴呆が進んだ要因だと私は思っている。

 

結局今母は終の住処と言われる病院にいる。

とても綺麗な病院だ。

母は食事ができなくなり点滴で命を繋いでいて、私が週一で顔を見に行くとよく笑うしよく喋る。

 

私のことははっきりと娘だという認識はない。

ただ何となく近しい関係者だとは思ってるような感じ。

 

綺麗な病院だけあって入院費は高い。

 

結局父はお金が続かず、実家を売ることになりそうだ。

仕方ないこと、と私は思うけど、兄2人にはそれぞれ思惑もあるだろう。

 

でも父は不動産屋さんに急かされ、今月中にどうにかしようとして一悶着。

長兄に

「父ちゃん、あまり急ぐなよ」

と言われてしゅんとしてた。

可哀想だけどその通り。

 

父は本当は長兄に一緒に住んでもらって兄が家賃で浮く分を自分の方に回してもらえるかも、と甘い考えを持ってたらしい。

 

長兄のお嫁さんは母が具合が悪かろうと何だろうと顔も出さないような人。

 

子供もいないし、前のアパートは家賃を滞納して追い出された。

 

二人っきりで暮らしてて家賃を滞納するほど使い込むような人が85歳にもなる頑固で面倒くさいじじいと暮らせる訳がない。

 

よくある年寄りの甘い考えだよな、結局こどもたちは自分の考えどおりに動いてくれる、と信じてたみたい。

 

可哀想にも思うけど私たちも生活はある。

 

うちはまだまだ教育費がかかるし、義父と義母と一緒に住んでるから遠慮もある。

 

考えなきゃいけないことだらけで余裕もなくなって心配はたくさんある。

 

こういうとき、主人はあまり当てにならない。

どっかで他人事みたいに思ってるし、お金の援助が出来ないのは事実なのでだんまりを決め込むことにしたらしい。

 

ところが、母は痴呆が進む前に定期貯金をしていたことが判明!

父が喜んで「家を売らなくてすみそうだ!」と電話まで来た。

 

今はコロナのことがあって母に会いに行くことも許されず、どうにもならない毎日。

何か出来ることもなく悶々と考えたり心配したりする日々。

 

50も過ぎて仕事もなく、自分のことを肯定できない自分。

 

母が元気な頃はよく相談もしていたけど、もう出来なくてただ悩むだけ。

 

 

 

 

ヤバい、ネガティブキャンペーン始まったな。