粛々と運針 三月の雪の渋谷

3月22日(火曜日)

 

粛々と運針

行ってまいりました。

 

 

なんとその日は最近の暖かい春の日とは大違い❗️

 

ところにより雪との天気予報。

 

朝から気温4度ほどしかなく

とにかく真冬に逆戻り😱😱😱

 

渋谷に行くのは

12月のハウトゥー以来。

 

 

娘と渋谷駅で待ち合わせ、

とりあえずお昼ご飯を食べて

(正直生パスタのお店、美味しくなかった笑)

外を見たら横殴りの雪が降っていて、

二人でびっくり‼️⛄️

 

 

雪の中パルコ劇場へ。

 

それにしても平日だし、雪なのに

渋谷には人がたくさん。

 

思わず人酔いしそうでした。

 

 

8階のパルコ劇場にはたくさんの方々がいて、

外の雪とは別世界のようでした。

 

 

始まる前にはフォロワーさんともお会いできて

席に着いたら

そのフォロワーさんが後ろの席にいて

思わず笑っちゃいました。

 

 

舞台には

たくさんの紐が上から垂れ下がっていて

不思議な空間。

 

コートや椅子、花束など

様々なものが引っかかっています。

 

 

舞台に二人の男の人が入ってきました。

 

「この方たちがGOMAさんたちね」

と思いながら見ていると

耳に重低音が…

 

私は突発性難聴のため、右耳が聞こえません。

 

その聞こえない耳にも響く音。

 

思わず耳を塞いだら

隣に座っている方が

ヘッドホンをつけてらっしゃいました。

 

そうか、

私もこういうことがあるから

少し自分でこういうものを

用意しなきゃならん時期に入ってきたのね、

と認識しました。

 

次の診察のときに先生に聞いてみよ。

 

 

舞台は

場面転換はないのですが、

とにかく演者さんがよく動く舞台。

 

椅子や机を演者さん自身が動かし、

そしてセリフを言わない、

その場面に関係なくても

その場にいる、という初めて見る形。

 

 

小劇場の脚本らしいのですが、

何となくこういうことね、と把握。

 

 

内容については詳しく語らずですが、

とにかく没入とはこういうことか、と。

 

 

それぞれの思いもよくわかるし、

生とか死とか普遍的な話で。

 

 

正解は出ないんだけど。

 

 

涙は出た💧

 

 

やっぱり私は去年の11月に亡くなった母のことを思い出しました。

 

 

しかも何となく多岐川裕美さんって

母に似てるのよね。

 

あんなに美人じゃないけど、

ホワンとした雰囲気とか少しおちゃめなところ。

 

70歳越えてらっしゃるとはびっくりでした。

 

 

それにしても

加藤シゲアキ、よ❗️

 

いつもと全然違う雰囲気纏わせて、

舞台に溶け込んでいて

家族の中で普通に交わされる会話のなかで

はじめちゃんのお母さんへの思いとか

つなぐくんへの思いとか

家に対する思いとか

何もかもが切なくて苦しくて。

 

特に大袈裟でない

普通の人の日常生活の中、なんだよね。

 

 

何も違和感なしで

そこら辺にいるお兄ちゃんを演じてて

声までいつもと違う発声してたみたいだったんだよね。

 

 

色々考えさせられる内容ってだけじゃなく

加藤シゲアキ見に来たんだけど、

今日いた?」って

本気で思ってしまった感じ。

 

抑えた演技凄すぎる。

 

もしかしたら

あまり目立たないかもしれないんだけどね。

 

是非ともどなたかの目に止まってほしい、と

切に願います!

 

 

 

それにしてもこの舞台、

出てくるどの人も

気持ちがわかるだけに

切なくて、辛くて

愛おしくて。

 

そして

全員が幸せになってほしいと願える舞台でした。

 

ネタバレなしだとこれ以上書けない。笑

 

 

 

 

今私自身とてもモヤモヤしたものを抱えています。

 

 

具体的に何、という訳ではなく

将来の漠然とした不安とか

自分の身体、健康に対する不安とか。

 

 

歳をとったからなんだけど。

 

 

そこでふと

「母は幸せだったのかな」

と思ってしまったりします。

 

 

今一人になった父は

抑えてはいるけど

かなりのわがままなことを言い始めています。

 

 

本当はそれを許してあげて

もっと父に構ってあげるべきなんだろう、と

わかってはいます。

 

 

でも私には私の生活もあって

父の思いどおりにはできない。

 

 

誰も間違っていないし、

誰も正解じゃないわけじゃない。

 

 

どうしたら良いのか、答えは分かりません。

 

 

今の私にこの話が刺さらない訳はない。

 

 

きっとみんな

登場人物の中の一人に

自分を重ね合わせることが出来ると思います。

 

 

だからこそ

切なくて辛くて苦しくて、

だけどみんな愛おしいのだと思うのです。

 

 

答えはそれぞれ。

 

 

 

正解も不正解もない。

 

 

 

こういうことこそが

舞台芸術の真骨頂なのかもしれない、と

思っています。

 

 

 

これから見る方々も、

是非没入して楽しんで浴びて下さい❗️